机上の空論

ひっそりと初投稿。

 

普段の生活だとか自分のまとめたいこととか本当にいろんなことを書きたいと思います。

 

僕は素晴らしいことに好きなことやりたいことを仕事にできています。

 

ただ人にかかわる仕事なのでそれなりに勉強はしました。

正解なんてない世界で毎回毎日勉強の日々です。

 

 

 

先日とっても勉強になった出来事がありました。

 

人の頭。側頭部に大きな創(傷)ができて大量に出血したところに立ち会ったことです。(苦手な人は見ないでね)

 

大体4~5CMほどのそこまで深くはない創でしたがあまりの出血にすこし焦ってしまいました。

 

教科書上では処置の仕方は知っていましたが、実際に見るものは教科書とは大きく違い、その場の空気間、自分の焦り、などこれぞ「机上の空論」といわんばかりの状況でした。

 

実際はやっぱり違いますね。

 

周りの人に助けられ救急車を呼んでもらったり止血を手伝ってもらったり本当は自分がやらなければいけないことをかなり助けてもらいました。

 

止血中、清潔なガーゼがなかったり血液を触るときの使い捨てゴム手袋がなかったり

自分の未熟さ準備不足を痛感しました。

こんなんじゃ失格ですね。

 

「いつもは入っていたのに」「朝の準備の確認を怠ってしまった」「普段と一緒なら」

後悔の念が凄くあります。

 

なんとか止血をし、創部にワセリンを塗り救急車が来るまでに担架で運び出すところまでできました。

 

 

 

少し話は変わりますが。

救急車は昨今の日本では7~9分で到着するのが平均と言われています。

AED自動体外式除細動器)での除細動の適応がある心室細動(VF)と無脈性心室頻脈(pulseless VT)では迅速な除細動が必要です。

遅れると1分で7~10%救命率が低下していくといわれています。

(URL:BLSとは|BLSについての要点を整理①|BLS総論 | BLSやACLSの救命救急講習|AHA公認コースを受講 )

ちょっと悪いイメージで行くと救急車が来るまで9分と仮定してみると何もできなかったら90%助からないってことなんですよね。*あくまで単純なイメージです

 

 

戻ります。

 

今回は急性外傷からの出血でしたがこれがもし突然のVFやVTだったら...

と恐ろしくなりました。

今回は救急車が来てくれるまで少し手間取ってしまって12分くらいかかってしまったんです。それまでに止血がすんでいて応急処置が終わっていたのでまだよかったですが、一大事だったらどうなっていたことやら。

 

救急車が来てくれてからかなり適切な報告ができたと思いますが、救急隊員さんからも学ぶことが多く勉強になりました。

 

そこからは医療機関に任せましたが、しっかり救急隊員さんお医者さん看護師さんと連携をとりながら処置できたことは自信につながりました。

いきなりでしたが連携をとってくださった医療関係の皆さまありがとうございました。

 

怪我をした人も無事でよかったです。

早朝からでしたがすごくいい経験になりました。

まだまだ勉強しなければいけないことが多いのを実感しました。

 

ガーゼちゃんと持っていたり袋は色付きを持っていたり(ガーゼ取り替えるとき血の量でビビるから)ゴム手袋持っていたり、救急対応を突き詰めたりもっとやらなけべいけないことが多いですね。

 

自分は机上の空論だったのがひと回り成長できた気がした真夏の夜でした。

もっともっとちゃんと勉強しておこう。